ネイリストがブランド立ち上げで迷うポイントと、実際にどう乗り越えていくか
はじめに
ネイリストさんから「ブランドを作りたいんですが…」と相談を受けることが増えています。
ただ、多くの方が最初にぶつかる壁はだいたい同じで、
「どこから手を付けたらいいのか分からない」 ということ。
私自身、これまでたくさんのブランド立ち上げに携わってきましたが、
“最初の迷い” は誰にでも訪れます。
今日は、その迷いがどこから来るのか、そしてどう乗り越えていくのか、できるだけリアルに書いてみたいと思います。
1. 「自分にできるのかな?」という不安
これは本当に多いです。
プロとしてサロンワークをしていても、
“ブランド” となると急に難しく感じてしまうんですよね。
でも実際は、ほとんどの方が ゼロ知識からスタート しています。
最初の一歩は、
「こういうジェルが欲しい」
というシンプルな気持ちで十分です。
そこに
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お客様からよく聞く声
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サロンで使って感じたこと
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色へのこだわり
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施術中の悩み
など、自分の経験を少しずつ重ねていけば、自然とブランドの方向性が見えてきます。
2. 「どこに依頼すればいいの?」問題
工場探しは、多くのネイリストさんが一番迷う部分。
SNS を見ると “メーカーっぽい人” が多すぎて、
どこが本物でどこが仲介か分からないことも。
私がアドバイスするとしたら、まずは
・小ロット対応があるか
・サンプルを丁寧に作り直してくれるか
・成分説明が明確か
・返事が早いか
この4つを見るのが一番確実です。
特に、サンプルを修正してくれるかどうか はかなり重要。
ここを雑に済ませてしまうメーカーだと、後から困ることが多いからです。
3. 色づくりの壁。写真では伝わらない“微妙なニュアンス”
色の注文で本当に多いのが、
「写真だといいのに、実物を見たらちょっと違う…」
というケース。
これは正直、ネイリストでもメーカー側でも起こりやすい問題です。
私が普段行っているのは:
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必ず 3〜4パターン のバリエーションを作る
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明るさの違うライトで色味を確認する
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肌に乗せた写真も共有する
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サロンワークで使う状況を想定する
“理想の色” は、想像よりも丁寧な工程を通して初めて生まれます。
4. 容器・ラベルの悩み
意外と知られていませんが、
ブランドの “印象の80%” は 容器とラベルのデザイン で決まります。
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シンプルが好きか
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海外風の強めデザインが好きか
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ふんわりした雰囲気が合うか
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高級感を出したいのか
ここは完全に “あなた自身の好み” を大事にしていい部分です。
ただ、実際に作るとなると:
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サイズ
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材質
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ラベルの耐久性
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印刷の色ブレ
など、細かいところで迷う方が多いので、
ここは工場側に率直に相談してしまうのが一番早いです。
5. 値段設定は「お客様」と「ブランドの方向性」で決まる
“安くないと売れない” と思いがちですが、実はその逆。
日本のネイル市場では 「品質の裏付け」 のほうが大切です。
お客様は
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発色
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密着
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モチ
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アレルギーのリスク
などを気にしています。
「ちょっと高いけど使いやすい」
「ネイリストのこだわりが伝わる」
というブランドは、リピーターが本当に多いです。
6. 途中で迷ったら「誰に届けたいか」に戻る
ブランド作りは、時々分からなくなります。
そんなときほど、
“誰に使ってほしいのか” を書き出す
これが一番効果的です。
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サロンのお客様?
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ハイキャリアのネイリスト?
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初心者さん?
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自分と同じ系統の好みの方?
ターゲットが見えれば、色・粘度・価格まで自然に決まります。
最後に
ブランド作りは決して華やかなことばかりではありません。
悩んだり、修正したり、時にはうまくいかない日もあります。
でも、自分の“好き”を形にして、
それをお客様が選んでくれた瞬間、
その喜びは本当に何にも代えられません。
もし今、
「いつか自分のブランドを作りたい」
そう思っているなら、その気持ちはもう“スタートライン”です。
あなたのこだわりを形にするお手伝いができたら、とても嬉しく思います。


